RAMEN Bee(名取・旧麺屋八)味噌ラーメン実食レビュー
名取市でラーメンを語るとき、「麺屋八」の名前を挙げる人は少なくないと思います。その麺屋八が「RAMEN Bee(ラーメン ビー)」として再スタートを切った、と聞けば行かないわけにはいきません。仙台からほど近い名取まで、久しぶりに足を運んできました。
「八」だからBee(蜂)。このネーミングの洒落には、思わず言ってニヤリとしてしまいます。場所はJR名取駅東口から徒歩10分ほど、名取市増田の落ち着いたエリア。目的は当然、看板メニューだった味噌ラーメンが今どんな一杯になっているのかを確かめることでした。
ただ、今回のレビューは味の話だけでは終わりません。正直なところ、食べ終わったあとに一番強く残ったのは「満足度」についての考えでした。
RAMEN Beeの店舗情報(名取市増田)
| 店名 | RAMEN Bee(ラーメン ビー)※旧店名:麺屋 八 |
|---|---|
| 住所 | 宮城県名取市増田3丁目9-51 |
| アクセス | JR名取駅東口から徒歩約10分 |
| 営業時間 | 11:30〜15:00 |
| 定休日 | 水曜日 |
| 駐車場 | 店舗脇に軽自動車限定で8台分 |
| 注文方法 | 券売機(食券制) |
| 支払方法 | 現金・キャッシュレス決済 |
| SNS | 公式Instagram(@8bee.8bee)/公式X:要確認 |
| 訪問日 | 2026年8月11日 |

RAMEN Beeのメニューと注文した一杯
今回選んだのは、麺屋八時代からの看板メニューである「味噌ラーメン」(1,200円)。これに半ライスをプラスして、合計1,350円でした。

メニュー構成そのものは、麺屋八時代からほとんど変わっていません。味噌・醤油・塩という従来のラインナップは健在で、リニューアル後は「伽哩(カリー)ラーメン」が新たな看板メニューとして前に出てきた形です。
ただ、価格帯は以前とはっきり変わりました。この点については、記事の後半でじっくり書きます。
📌 券売機の横には写真付きのメニュー表も置かれているので、初めてでも中身をイメージした上で選べます。
⚠️ 元記事にあった「ramen-1-1.jpg」の画像ブロックは、WordPress側の画像IDが不明なため、この原稿には入れていません。必要であればエディタ上で直接挿入してください。
RAMEN Beeの特徴|麺屋八から続くスパイス魚介の系譜
前身の「麺屋八」は、宮城野区岩切の名店「らーめん本竈」出身の店主が手がける店として知られてきました。魚介出汁に四川山椒のスパイス感を重ねる作りで、遠方から通う人もいたお店です。名取エリアという枠を超えて、宮城のスパイス魚介系を代表する一軒だったと言っていいと思います。
その麺屋八が2026年2月末で一旦閉店。改装を経て、同年5月3日に「RAMEN Bee」として再出発しました。

店内は改装で以前より広くなり、小上がり席も増設されています。注文は食券制。リニューアル後はお水がセルフサービスになり、スタッフからその案内を受ける形になりました。各席にも案内書きがあるので、初めてでも戸惑うことはないはずです。
【実食レビュー】RAMEN Beeの味噌ラーメン
スープ|野菜の甘みと、後半に追いかけてくる山椒の痺れ

着丼した瞬間に立ちのぼるのは、炒めた野菜と味噌の香ばしさです。ひと口目は驚くほど穏やか。野菜の甘みとしっかりした味噌のコクが、素直に舌の上に広がります。
ところが、食べ進めると様子が変わってきます。四川山椒の痺れがじわじわと追いかけてきて、終盤には舌の奥がしっかり痺れている。汗がにじむくらいの、じんわりと持続する刺激です。この構成は、これ、食べてみるとわかるんですが、他の味噌ラーメンではなかなか味わえません。
ただ、麺屋八のオープン当初の時代を知る立場からすると、スープの印象は少しずつ変化しています。濃度がしっかりしていて、かなり主張の強い個性的なスープだったと思います。それ故に割スープの提供もありました。新潟スタイルの影響もあると思うのですが。次第にその濃度が薄まり今回食べた限りでは、全体に飲みやすい方向へ整えられたように感じます。ある意味個性という角がとれて普通になってしまったという感覚です。
初めてこの一杯に出会う方には、むしろ親しみやすくて良いレベルだと思います。ただ、当時の濃厚さを基準にしてしまうと、少し物足りなさが残るというのが正直なところです。
麺|味噌系では珍しい自家製の太麺

味噌ラーメンに合わせられているのは、自家製の太麺です。味噌系で太麺というのは、実はそれほど多くありません。
しっかりとした太さとコシがあり、もちもちとした食感。スープをよく持ち上げてくれるので、最後までガツガツと食べ進められます。濃いめの味噌スープと太麺のなじみ方は、この組み合わせならではの満足感を生んでいると思います。
トッピング|もやしたっぷり、そして山クラゲの記憶
具材はチャーシュー・もやし・メンマ・ほうれん草。もやしがたっぷり入っているので、見た目以上にボリューム感があります。半ライスとの相性も良く、食べ終わる頃にはしっかり満腹でした。
リニューアル後の変化として目についたのが、ほうれん草です。家系ラーメンではおなじみの組み合わせですが、この一杯における必然性は、正直なところあまり感じられませんでした。
もうひとつ。麺屋八時代、数年前まではメンマの代わりに山クラゲが使われていました。あのコリコリした食感は、この店だけの唯一無二の個性でした。あの山クラゲでご飯をいただくのも好きな楽しみ方でした。その変化も含めて、全体的にやや角が取れた仕上がりになった印象を受けました。
雰囲気・サービス
改装後の店内は以前より広く、小上がり席も加わって落ち着いた空間に整えられていました。訪問時の印象としては、以前と比べてかなり席に余裕がある状態。麺屋八時代は待合室で名前を書いて待つのが当たり前だっただけに、これは少し意外でした。
ゆっくり食べられる点はありがたい一方で、あの待つための部屋での滞在を知っている立場からすると、なんとも言えない気持ちにもなります。理由は断定できませんが、価格帯の変化と無関係ではないのかもしれません。
お水もセルフサービスになりました。
価格と満足度の話|おいしさだけでは決まらない
そんな中で、少し考えてしまったことがあります。
飲食店の満足度は、おいしさだけで決まるものではないと思います。価格や、接客・居心地といった要素も、同じように満足度に影響してきます。
今回のRAMEN Beeは、メニュー構成もおいしさ自体も、以前と大きく変わってはいません。ただ、看板メニューの味噌ラーメンは1,200円になりました。価格が上がること自体は仕方のないことだと思います。ただ、その上げ幅があまりに大きいと、「仕方ない」では流しきれない感覚が残ります。値段の上がり幅が大きいほど、以前感じていた満足度からの隔たりも大きくなり、素直に受け止めきれない戸惑いが残ります。
お水がセルフになった点も、それ自体に問題があるわけではありません。ただ、今の価格に見合うだけの接客やサービスがもう少し積み重なっていれば、この戸惑いも和らいだのかもしれない、とふと感じました。
そんなことを考えながら食べたせいか、いつもほど無心では味わえなかった気がします。おいしかったのは間違いありませんが、どこかモヤモヤの残る一杯でした。
こんな人におすすめ
- 四川山椒の痺れが効いた味噌ラーメンを探している方
- 太麺でガツガツ食べられる仙台近郊のラーメンが好みの方
- 名取市エリアでボリュームのある一杯を探している方
また名取のRAMEN Beeに足を運ぶか
麺屋八オープン当初の時代からの変化を含めて、今のRAMEN Beeは以前より食べやすく整えられた印象です。初めて訪れる方には、名取エリアで十分に個性を感じられる一杯だと思います。
一方で、リニューアル前を知る立場としては、価格の上昇幅と味の変化がどうしても気になります。あの濃厚さと山クラゲを基準にしてしまうと、相対的な満足度は落ちているというのが正直な評価です。しばらくは足が向きにくいかもしれません。
ただ、周辺エリア全体の価格帯も上がり続けています。相対的に「値段相応」と思える日が来れば、そのときはまた暖簾をくぐると思います。今回はあまりに大幅な変化に思うところがあったので、こうして書いてみました。
まずは定番の「味噌ラーメン」から。四川山椒の痺れと太麺のボリューム感を、ぜひご自身の基準で確かめてみてください。



RAMEN Beeへのアクセス・詳細情報
RAMEN Beeは宮城県名取市増田3丁目9-51、JR名取駅東口から徒歩約10分の場所にあります。店舗脇に軽自動車限定で8台分の駐車場があり、公共交通機関でも車でも訪れやすい立地です。
営業は11:30〜15:00の昼のみ、水曜定休。売り切れ次第終了となる場合があるので、時間に余裕を持っての訪問がおすすめです。
