らーめん よっちゃん(仮)【仙台・八幡】鶏白湯 塩レビュー|最後の一滴まで飽きない、やさしい白湯の正体
「鶏白湯ってこんなにすっきり飲めるの?」と、着丼してから完飲するまでずっとそう思っていた。仙台市青葉区八幡にあるらーめん よっちゃん(仮)の鶏白湯は、食べ始めから最後の一口まで、ほとんど印象が変わらない。重くなっていかないんですよね。これ、実はかなり稀なことなんです。
行こう行こうと思いながら、気づけば随分と日が経っていた。八幡への移転後、満を持して訪問した一杯の記録です。
らーめん よっちゃん(仮)の店舗情報
| 店名 | らーめん よっちゃん(仮) |
|---|---|
| 住所 | 仙台市青葉区八幡1-4-26 プラントビル八幡1F |
| 営業時間 | 平日 11:30〜14:30 / 17:30〜21:30 土日 11:30〜14:30 / 17:00〜21:00 ※スープ切れ次第終了 |
| 定休日 | 毎週火曜日・第4月曜日 |
| 駐車場 | 有 |
| 支払い方法 | 券売機 現金 |
| SNS | 公式X(@yyy0517ttt1) |
「(仮)」のまま定着した、ひょうひょうとした人気店
まずこの店名、ちょっと気になりませんか。「(仮)」ってついたままで、正式名称にする気はないのかと。実はこれ、2015年頃の開店時に店名が決まらず、「とりあえず自分のあだ名にでも(仮)をつけておこう」という感じで使い始めたのが、そのまま定着してしまったというものなんですね。店主の高石善仁さんらしいというか、このゆるさがこの店の空気感を作っている気がします。
もともとこのエリアの焼き鳥屋さんを間借りして、朝昼のみ営業していた時期がありました。それが八幡に移転して、いよいよ本腰を入れた独立店舗としての再スタートを切ったのがこの店です。高石さんがほぼ1人で切り盛りしているコンパクトな店内はカウンターのみ。入ってすぐに券売機があり、注文を済ませてから席につく、シンプルなスタイルです。
注文したのは「鶏白湯 塩」750円
券売機を前にすると、メニューの幅広さに少し驚きます。鶏白湯、ラーメン、油そば、汁なし担々麺と、ジャンルをまたいだラインナップ。鶏白湯と油そば以外には、醤油・塩・味噌の3種が選べるようです。開店直後にしては、相当の攻め方です。
よっちゃん(仮)といえば鶏白湯のイメージが強い。醤油にするか迷っていたところ、塩の欄に「一番人気」のシールが貼ってあった。素直に導かれて、鶏白湯 塩(750円)を選びました。
実食レポート
スープ:鶏がら主体のあっさり白湯、でも旨みはしっかり
着丼すると、まず鶏の香りがふわっと立ち上がってくる。派手な香りではなく、やさしくて温かみのある香りです。
スープを一口。「鶏白湯」と聞いてイメージする、あの濃厚でドロっとした重さはないんですよね。これ、鶏がらを主体に炊いているからこそ出る、骨の旨みがベースになったスープ。油分が少なく、鶏の旨みが澄んだ形でじんわり広がってくる感じです。
世の中の鶏白湯には、食べ進めるうちに脂のこってり感が積み重なってくるタイプがあります。食べ始めは最高なのに、終盤になるとスープが少し重みとして感じられてきた、という経験をしたことがある方も多いんじゃないでしょうか。よっちゃん(仮)の鶏白湯は、そのアプローチとは明確に違う。最初の一口から最後の一滴まで、印象がほとんど変わらない。むしろ飲み進めるほど「もう少し飲みたい」という気持ちが出てくるくらいで、完飲したのは自然な流れでした。
鶏白湯なのにすっきり飲みやすい理由は、豚骨や鶏の背脂に頼らず、鶏がらの旨みを丁寧に引き出したスープ構成にあります。塩ダレの塩分もくどくなく、スープとのバランスが取れています。
塩分の加減もちょうどいい。刺さるような尖りはなく、かといって薄すぎる印象もない。ほっとするような、食べ終わったあとに体がやわらぐような、そういう余韻がありました。
麺:やや縮れのある細麺、昔ながらの中華麺スタイル

麺はやや縮れの入った細麺。昔ながらの中華麺といった雰囲気で、このスープとの相性は悪くありません。スープを無理なく拾い上げてくれる。ただ、麺自体の風味は主張控えめで、「麺そのものを楽しむ」というより「スープと一緒に食べる」ための麺です。
この鶏白湯に、別タイプの麺を合わせたらどんな印象になるんだろう、というのは食べながら少し気になりました。印象がガラッと変わる可能性はある一杯だと思います。
具材:軟骨つくね・低温調理の鶏チャーシュー・メンマ

つくねが、このスープとの相性が特に良かったです。軟骨のコリコリとした食感と、大葉の清涼感がひと口ごとに口の中をリフレッシュしてくれる。あっさり系の白湯に、軟骨の食感と大葉の香りは実によく合います。

低温調理の鶏チャーシューはしっとりとした口あたりで、ぱさつきが一切ない。加熱しすぎないことで引き出された鶏本来の旨みが、スープとも自然につながります。メンマは可もなく不可もなくといった印象でしたが、全体のまとまりを邪魔しない控えめな仕事をしていました。
店内の雰囲気
カウンターのみのこぢんまりとした空間。清潔感があって、余分なものが置かれていない、すっきりとした印象です。1人でも入りやすい雰囲気で、女性客の姿も多いとのこと。ひょうひょうとした店主が1人でこなしているその姿が、この店の空気感をそのまま体現していました。
こんな人におすすめ
- こってり系の鶏白湯が苦手で、あっさりした鶏の旨みを求めている方
- ラーメン1杯をスープまで完飲したい方・胃への負担が気になる方
- 女性1人や平日のランチなど、さっと入ってすっきり食べたい方
- 鶏白湯以外にも、淡麗系・油そばなどバリエーションを試したい方
総評・また来るか
「鶏白湯」というジャンルのなかで、よっちゃん(仮)が選んだのは「最後まで飽きさせない」アプローチです。濃厚でインパクトを狙う方向ではなく、食べ終えたあとに「また来たくなる」感覚を積み重ねていく一杯。この方向性は、かなり筋が通っていると思います。
鶏白湯以外にも油そばや淡麗系と、メニューの幅が広いのも気になるところ。次は「強・淡麗」か「超強・淡麗」あたりも試してみたいですね。
アクセス・詳細情報
仙台市青葉区八幡1-4-26、プラントビル八幡1F。店舗前および近隣に駐車場あり。公共交通機関を利用する場合は、地下鉄東西線・国際センター駅西1出口から徒歩約16分。バスを利用する場合は「八幡町」停留所が最寄りです。スープがなくなり次第閉店になるため、特に夜営業時は早めの訪問が安心です。
