柏木に開店された『中華そば笹生』に伺いました。
笹生と書いてササキと読みます。
『麺匠 独眼竜』に引き続き県北から移転されたお店です。
移転前は『中華そば上々』という店名で大崎の方で営業されていた人気店。
こちらも行きたいなと思っていたお店だったので、うれしいですね。
しかも自宅からもほど近いのでありがたい。
それにしても昨今の仙台のラーメン界の変化は目まぐるしいですね。
新規開店されるお店があり、仙台から出ていくお店があればそこに移転するお店があり、2号店、3号店と店舗展開を進めるお店もありと、まさに群雄割拠。
ラーメンファンとしては嬉しい限りです。
それで今回仙台に移転された『中華そば笹生』の店舗所在は柏木。
青葉神社と国分町通りをつなぐ道路沿いに立つ集合住宅の一階にあります。
店舗は道路からは見えない奥まったところにあるので一見わかりづらいですね。
なので近隣の写真を上げておきます。
この角地の氷屋さん(マルトミ製氷)が目印になるかと。場所がら駐車場はありませんが、中心部から来ると氷屋さんの手前にコインパーキングが向かい合って二つあります。
その通りを歩いていると良い香りが漂ってきます。
これは近いと思ってきょろきょろするとその先に並び2名。
どうしても店内が狭いので席数も5席と少なく店内待ちもできないため、すぐ並びができてしまうようです。
メニューは現在、『中華そば(正油)』900円、『中華そば(塩)』900円、『煮干中華そば』950円となっておりいずれも仙台ではかなりハイプライスな価格帯です。
しばし待ち店内へ。
今回のオーダー素直に、
『中華そば(正油)』900円。
注文と同時に料金を支払いました。
確かにその方がスムーズでいいですね。
『中華そば(正油)』
風格あるたたずまい。濃いめの澄んだスープかた立ち上る香りか食欲をそそります。
チャーシュー、メンマ、ネギ、海苔、クレソンが具材。
まずはスープからいただいてみます。
スープ温度も丁度いい、だから一口目からしっかりと旨い。
柔らかくもあり力強さも感じられる出汁の旨味と塩角のとれた円やかな醤油の旨味が渾然一体となり優しい味わいを醸し出しています。
出汁は鶏を中心に据えた感じでしょうか。
旨味過多になることなく絶妙なバランス。
ゆえに醤油の旨味も引き立ち余韻たなびく仕上がりとなっており、なかなかレンゲを置くことが出来ません。
麺はストレート細麺。
柔らかながらわずがに弾力の残る茹で加減。
スルスルと口のかなに飛び込む滑らかな麺は程よくスープの旨味を持ち上げてくれます。
ただ好みを言えばもう少し麺の食感が欲しいかな。
食べながら太縮れの多加水麺で麺の個性を際立たせてみても面白そうと感じました。
豚チャーシュー。
しっとりもちもちとした個性的な食感が秀逸。
噛みしめるほど広がる素材本来の旨味。
とても美味しいですね。
メンマ。
こちらは柔らかな仕上がり。
トッピングとしては珍しいクレソンは、独特の苦味がいいアクセントとなっており、これはこれでありかと。
あっという間に完食してしまいました。
均整の取れたとても美味しい一杯でした。
今度は『煮干中華そば』も試してみたいですね。
ごちそうさまでした。